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こんな症状でお困りの方に
婦人科系疾患
胞脈(胞絡)は子宮に至る経脈。胞中は子宮。
『霊枢』論疾診尺篇に神門の脈が甚だしければ妊娠と述べており、胞脈は心と繋がっている。
奇病篇に胞絡は腎に繋るとあるので、胞絡は心と腎に繋がっている。
「肺は百脈を朝す」全身の血脈が肺に集まり、また全身に血液を送り出す働きがあるため肺は胞宮の機能に影響を及ぼす。
婦人科系疾患という言葉を周知するところとなりつつある昨今ですが、原因・症状・回復には個人差が大きくあります。
生理に伴う痛み、生理痛・不順から子宮筋腫・内膜症
子宮という一つの器官の中でありとあらゆる症状(現象)が繰り広げられます。
また、子宮環境が充実していないと子供を授かりにくい可能性もあります。
数年前からPMSという言葉が認知されるようになってきたのも婦人科系疾患と言われる病が生み出した副産物かもしれません。
PMSは月経前(Pre-menstrual)・症候群(Syndrome)
女性の生理前に起こる様々な心身の不調のことを言います。
以前は「生理前症候群」「月経前緊張症」などと呼ばれていたこともありますが、現在は「月経前症候群」が最も普及していて、医学的にも正確な表現として使われています。
似たような症状に「月経困難症」がありますが、いわゆる生理痛のことで、月経中の症状のことを言います。
PMSの主な症状としては、むくみ・吐き気などの身体的症状と、イライラする・憂鬱な気持ちになるなどの精神的症状があります。人により症状は異なりますが、そのほとんどが日常生活にマイナスとなる症状といっても過言ではないでしょう。
PMSの具体的な原因は解明されていませんが、生理前に女性ホルモンと呼ばれるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)のバランスが変化することで、心身へ影響を及ぼし様々な辛い症状を引き起こすと言われています。
これはどの病にも共通することですが、ホルモンバランスの変化はあるのに病になる人ならない人がいるのはなぜでしょうか?
東洋医学では、女性は7の倍数で體が充実していき衰えていくといわれています。
14歳で初潮が始まるとされていた時代から急速に環境が進歩しそれに合わせるように人も前倒しで成長しているように感じます。精神の形成が未熟にもかかわらず、體は大人になっていく。
目まぐるしい日々とストレスの中で生活を余儀なくされ、それに耐えうることができない心身は痛み・不順・筋腫とあらゆる形で警鐘を鳴らします。
初潮が始まる年齢は低下傾向で、生理期間を含めその前後は、苦痛を伴って当然とお考えの方が大半を占めるようになってきているように感じます。
東洋医学では本来、初潮は女児が女性と生まれ変わる體のサインで女性としての準備ができ器が一杯になりそこから溢れだした物が月経となります。
子宮の内側にある内膜が剥がれる瞬間、子宮は収縮/弛緩を繰り返し血管を引きちぎる事で体外へ排出されます。ですから、月経には多少の痛み・不快感は伴います。
しかし、毎月、寝込むほど・貧血・嘔吐を繰り返す様なことは本来ないものです。
当院では、上記に記載しています【月事来らず者は胞脉閉也】という古典文献を参考に子宮と心の関係性を重視し、心身全体のバランスを調えます。子宮は、身体の下に位置しますが婦人科系疾患をお持ちの方の不快感は、めまい・貧血・頭痛など上へ症状がでます。簡単に言いますと上下のバランスが崩れています。まず上(心)-下(子宮)の大きな流れを調える事が改善の近道だと考えています。