こんな症状でお困りの方に: 小児はり

【夜泣き・ぐずり・便秘など】
子どもの鍼(小児はり) 生後1ヶ月~12歳に適用できる治療です。
 
鍼治療は、東洋医学で云う「(き)」や「(けつ)」を動かし体調の改善をはかる物と考えられています。
お子様も大人と同様で決して痛いから効く、痛くないから効かないまた、長時間たくさんの施術をしたから効果が高いというものではありません。使うはりも痛くなく、地良く、を動かし、お子様の体調が安定し健やかに成長していただくためのお手伝いを小児はりでさせて頂きます。

小児はりは関西地方、主に大阪で子どもの為のはりとして発展してきました。
大阪には鍼の地名がついた町があるほど親しまれてきた治療法です。
刺激方法は「皮膚鍼(接触鍼)」などと言い、小児の皮膚に軽い接触的刺激をおこなうものです。
 

小児はりの代表的なものとして~

◎鍉鍼(ていしん):米粒状の突起のついた鍼で強弱をつけ押す。
◎ローラー鍼:ぎざぎざのある車上のものをに沿って回転させる。
※ローラー鍼法は小児に好まれる気持ちのよい方法です。
◎銀杏鍼(いちょうしん):銀杏(いちょう)の葉の形をした扇の形をしたはりです。
代表的な上記の鍼を使い「リズミカルに」「多少の強弱をつけ」「皮膚に接触させ」皮膚にほんの少し触れるだけで、「」や「」を動かし身体の不快を取り除いていく事が小児はりの治療法です。

~お子様の症状として~

  • グッスリ眠らない
  • とにかく泣き止まない
  • 頬(ほほ)が年中真っ赤
  • お顔が乾燥している
  • 何となく元気がない
  • 眉間に青筋がある
  • 不機嫌な時が多い
  • いつも緊張している
  • すぐ風邪をひく
  • 風邪をひくとなかなか治らない
  • 年中鼻汁が出る、又は鼻がつまっている
  • アレルギー体質がある
  • 食欲がない
  • 熱が出るとひきつける
  • あせも、湿疹がひどくなる
  • 下痢や便秘など…
 
夜泣き、かんむし以外にもお悩みの症状に一定の効果を発揮します。
(あまりにもキツイ症状の場合は病院での検査も大切です。)

月初めに3日

昭和30年~60年頃、小児はりが盛んな地域では「月初めに3日」と言う言葉があり、疳の虫には月初めに3日間「小児はり」をすると残りの数十日(1ヶ月)は、子供が落ち着いて過ごせると。
小児はりを知るお子様をお持ちのご家庭では実践されてきました。

「小児の疳(かん)」あるいは「かんむし」といわれている乳幼児期の夜驚症や夜泣き、引きつけ(けいれん)などの神的な症状。また、「夜尿症」などに小児はりは特に効果的です。
 

生後1~4ヶ月の夜泣き

大人が朝起きて夜寝るという睡眠リズムができているのは、体内時計が正しく働いているからです。しかし生後1~4ヶ月の赤ちゃんは、まだこの機能が未発達で昼と夜の区別がつきません。短いサイクルで寝たり泣いたりを繰り返すことから、昼夜の区別なく必要な時に泣きます。夜泣けば、夜泣きとなります。母胎から出てきた後も、まだまだ発育過程だという事です。
◎生後5~6ヶ月の夜泣き
夜泣きが特に盛んな頃です。この頃のは、めまぐるしい発達の過程にあります。赤ちゃんは寝ている間も、起きている時に受けた刺激(情報)をの中で繰り返しながら処理しています。日中、多くの刺激を受けると、その情報を処理する際に泣いてしまうことがあります。大音量の音楽、TV などはなるべく控えましょう。また、朝は日光を浴び、夜は暗くすることで昼夜の規則正しい生活リズムを覚える事も大切です。

2歳以降の夜泣き

2歳を過ぎると日中の出来事を記憶できるようになり、保育所での出来事を突然思い出したり、怖い夢を見て不安で夜泣いてしまうことがあります。また、自我も芽生え始めますので自分の思い通りにならない事が続けば、ストレスになって夜泣いてしまいます。原因が上記の様に明確であればご家庭で対応できると思いますが、あまりにも長引きお子様が不安定な状態であれば身体の緊張が高くなっています。小児はりで強張った身体を緩めてあげる事も改善の近道です。
 

寝る子は育つ

大人と同様、それ以上に成長過程のお子様にとり眠る事はとても大切です。
夜は、季節で例えると冬にあたり冬眠の時期。身体を養う時期になります。夜、横になり眠る事で日中活発に動いたが内臓へ引き戻されることで、身ともに落ち着き生成され身体が育まれていきます。現代は、幼少期から多くの情報を目や耳、全身で受け止め過剰なストレスと共に成長していくと言っても過言ではないほどだと思います。情報を処理する能力・免疫がまだない子供にとり消化していく作業は大人の数十倍の労力を要します。
夜は、身を育む時間にも関わらずその前に疲労を取る作業に時間を費やし養生をできないまま朝を迎える事もあります。
寝ても疲れが取れない。取れていない状況です。
当院の小児はりでは、の循りを良くする事と同時に身体内の疲れを取り除き質の良い眠りへ導く鍼治療を行っています。
眠る事は、大人も子供も病を未然に防ぐ大事な要素です。
お子様だけでなく、育児に疲れ母乳が出ない、生理が再開しないお母さまもしっかり眠り体調を調えましょう。
  
 ※夜にしっかり睡眠がとれていないと、保育園や小学校で集中力が欠けやすいとも言われています。
  その原因として、アトピーでのかゆみ・喘息・テレビを遅くまで見ている・親の習慣 など様々ですが、
    生活リズムの調整など、ご自宅で改善できること以外は専門となる当院へお気軽にご相談ください。


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