鍼灸院かきたのブログ
しびれ(痺証)①
神戸市北区からお越しの男性
両下肢の浮腫みがひどく、腰も痛い。との事で来院。
今回で3回目の鍼灸でした。
他院で「この脚、熱痺」と言われ・・・。
熱痺なんて、なかなか鍼灸師でも言わない(すぐに口にでない)症状なので、、一瞬ためらいました。
※他院の先生は、常にそこまでの症状や言葉が頭にあるので尊敬です。
東洋医学で「痺れ」とは風・湿・寒の三つの邪気が混じりあって人体に侵入し
それによって、営衛の気の循環が悪くなり発生する病と定義されています。
なんのこっちゃ解りませんね
西洋医学の神経圧迫などから発生する「痺れ」の考えとは異なり、、
東洋医学では筋肉や関節の痛みやしびれは「風寒湿邪」によっておこる【痺証】と考えます。
痛みやしびれの急性期には「熱痺」と言われる炎症症状が出る事が多く、
体力低下によって抵抗力が弱くなっている方は慢性的になりやすい傾向があります。
慢性化してくると激しい炎症は軽減しますが・・・。
体内循環が悪くなり排泄すべき水分が細胞内に停滞し「風寒湿痺」と言われる状態となります。