鍼灸院かきたのブログ
お肌のお悩み(アトピー性皮膚炎)おわり。
昨年から、月に一度四国から来院の女性
ぼやぼやしていたら、、、今回で11回目の施術が終わりました。
他の事をしていたら「つづく・・・。」から一ヶ月が経とうとしています
何を書きたかったかすら、うすれていっていますが
お肌のお悩み(アトピー性皮膚炎)・・・。
お肌:皮膚は、身体の内側映し出す鏡であり身体の内側から生まれます。
そこには、身体を栄養する血が必須であり、その血(潤い・津液)の状況により腫物になったり硬く引きつった、また硬く黒ずんだ皮膚に容易に変化します。
肺(皮膚)は、心臓(熱)と前後に位置し心の負担の影響を少なからず受けています。
腎(冷やす)は、心がオーバーヒートしないように制御する役割を担っていいます。
身体を潤す役割ができるのは腎だけと言っていいほど、ひたすら働いてくれています。
現代は、ありとあらゆる出来事で身体にストレス(負荷)をかけています。
※人付き合い・目を酷使・高カロリー食・お酒
心はただでさえ、生命の維持の為に365日24時間動き続け、かつ大きな負荷も抱えています。
その余分な熱エネルギーは肺(皮膚)へと逃げ場を求めて皮膚表面へと出てきます。
ニキビでもあり、発赤でもあり、アトピー性皮膚炎でもあります。
東洋医学ではアトピーによる皮膚症状を、身体を流れるエネルギー(風・湿・熱)が、何らかの原因によって澱み、
それらが風邪・湿邪・熱邪に変化し引き起こされると考えます。
特に臓腑の「肺」と「脾」に邪が入り込むことで皮膚に潤いを与えている水分(血・津液)が、隅々まで行き渡らなくなって自然な潤いを失いアトピー性皮膚炎特有の皮膚の痒み・こわばり・くろずみ・乾燥・熱感・発赤が起こると考えるのです。
- 脾胃:食物の消化と、そこから身体を維持するためのエネルギー(氣・血・津液)に純化させ、全身を栄養する成長発育の根本をなす
- 肺:呼吸を主るとともに、食物から得た精気、氣・血・津液を全身、皮膚へと送り届ける
※そうか!じゃ「脾胃と肺を治療したらお肌の悩みは解消されるな」
ここで、ポイント
身体を潤す水分(血・津液)はどこから作られているかです。
身体を潤す(陰液)作業を一身に担っているのはどの臓腑かです。
皮膚を主る「肺経の治療」
飲食物を消化(後天の精を生み出す)する「脾・胃経の治療」この2、3経のツボを使って治療を行っても改善はありますが、身体の潤い(冷やす)成分を生み出す根本である臓腑を立て直さなければ本当の治療とはなりません。
身体一面に広がるほどの、トラブルを抱えている場合は特にです。
無駄な熱を取り除くとともに、身体の柱を立て直し潤いをしっかり蓄える作業をただひたすら繰り返す。
脾胃・肺は、どちらかと云えば枝葉です。鍼灸治療で奥の奥をコツコツ立て直しましょう
おしまい。